今後の抹消者とジ・エンドについて
各種CSや大型オフ会等の総評です。
新制限対応で100人規模のCSもすでに開かれており
新環境でのファーストインプレッションが得られました。
結果から言うと…
良くも悪くも「抹消者」という形です。
ジ・エンドやトム等の主要ユニットが解放されましたが
絶大的にカードプールの広い《なるかみ》には台頭できず
と言った感じが現状です。
11弾のカードから追加されたカードは主に
《鉄血の抹消者 シュキ》です。
これまで要求値を変化させる事が出来なかった《なるかみ》ですが
リアガードで気軽に21kを形成できるようになった点が大きいです。
同時に、シュキが入ると共に抜けたカードは
《送り火の抹消者 カストル》でした。
個人的には同じパワー要因であるデモリッションが削れると
思っていたのですが、パワーカードをダブルで積む事で
立ち回りを安定させるという選択肢が取られました。
そして、失われたライドに関する安定性を
《スパークキッド・ドラグーン》と共にG3を8枚搭載する。
という形で補っている構築が多数見られるようになりました。
シュキの枚数については3~4枚搭載している構築が多いです。
また新規カード
《妖剣の抹消者 チョウオウ》の存在も大きいです。
4 抹消者 スパークレイン・ドラゴン
4 妖剣の抹消者 チョウオウ
3 ドラゴニック・デスサイズ
という、G2-11枚搭載の構築が非常に目立ち。
ケイ、ベディベア互換等が多数存在する点から10000バニラである
《抹消者 サンダーブーム・ドラゴン》の数が減ってきました。
また、シュキの要求値上昇をより有効に使えるカードとして
《覇軍の抹消者 ズイタン》を採用した構築も多数見られます。
この場合、G3-11000が8枚搭載されている点や
シュキ13000+ズイタン9000で22000を形成する。(シュキ前はズイタン)
などの思考からスパークレインを削っている構築も見受けられます。
2 抹消者 スパークレイン・ドラゴン
3 覇軍の抹消者 ズイタン
3 妖剣の抹消者 チョウオウ
3 ドラゴニック・デスサイズ
グレード3に関しては、ディセンダントが制限となった枠に対して
新たに他のグレード3が採用されるという形式では無く
デッキベクトルを補助するBRユニット《抹消者 ボーイングソード・ドラゴン》が
そのまま2枚入ってくるという形になりました。元々弱い札では無い為
非常に妥当な選択肢と考えられます。
では、ジ・エンドが何故勝てないのか
単純にカードプールの幅によるものです。
カテゴリ縛りにより、ケイ互換等の幅広い選択肢を得た
新鋭カード達に対し、自由度こそ広いがパワーの低い非カテゴリ
ジ・エンドも旧式の5弾環境の構築と
最新の封竜を意識した構築と2種類あるのですが
まずは旧式が何処まで台頭できるかを確認している人も
多いと思います。
以前のまま《ドラゴンナイト ネハーレン》を採用している人も
多いのではないかと思います。
現状の解放者や抹消者を見ても明白なように10000バニラは
その優位性をほとんど失っています。
G1-6000を採用する場合にしか搭載できないレベルです。
以前のように先攻2手目にライドしても
9000+FVのブースト、ケイ互換、ベディベア互換と無理無く
攻撃を返されてしまう点が非常に辛いです。
また、攻撃に関しても有効スキル持ち9000ユニットが増えて来ている為
10000だから攻められる!という旨みもほとんどありません。
グレード3もココやガルモールが減り、11000になっているのも向かい風。
そのような中で、昔強かったからと縛られて
中々構築を変更できないまま戦っても、数打てど当らない感じです。
飛距離(パワー)の足りない鉄砲は数打っても当らない訳です。
じゃあ、どうするのか?という話ですけどね。
これに関しては、今後ジ・エンドを使おうという人達の調整に次第ですね。
Step2 旧式ジ・エンドと現状抹消者 について
ヴァンガードは最初の1~3ターン目を激しく競うTCGです。
ここで試合の6~7割は決まってしまいます。
アタックできる回数に限度がある以上、4ターン目以降は
トリガーを捲る事で変化をつけるのが限度になります。
その状況を打破する為に作られたルールがリミットブレイクです。
"運"というものが存在しているとすれば、表にするトリガーでは無く
最初に配られる手札にこそ重みがあると考えられます。
例えば、圧倒的に攻撃札が多い手札とトリガーばかりの手札だとして
攻撃札が多いプレイヤーが序盤にラッシュすればダメージになります。
以前のままではダメージがそのまま勝利に直結していたのですが
リミットブレイクによりヴァンガードのスペックが上昇し、一発逆転!
という事が可能になりました。
現状、クリティカル+1系のカードが多くなってきているのは
このように配られる手札による"運ゲー"を限りなく減らす為です。
では、リミットブレイクを持たないカードは?
単純に言うと序盤のラッシュに弱いです。
何故なら一発逆転札が存在しないからです。
ジ・エンド側に弱い手札が配られます。
抹消者側に強い手札が配られます。
抹消者が先2手目にG2で3パンをします。
ジ・エンド側は最強のバーサークでこそ返せますが
バーでは相手のG2-9000を殴り返すことが出来ません。
抹消者のアタッカーが場に残ります。ダメージレースで不利になります
リミットブレイク等の逆転技が無いのでジ・エンドに賭けますが
相手もそれは分かっているので、気合で止めて来ます。
脇に仕掛けて攻撃力を削ごうとしますが……
チョウオウでコストに出来るので気軽にトリガーも攻撃に参加しますし
ライジングフェニックスでリソースを失わずに展開
また、ブースター不要のベディベアに単体でG2を削るケイ互換と
殲滅に対しても少ないカードで反撃してきます。
これが、もし逆にジ・エンドに強い札が配られ
抹消者に弱い札が配られたとしたら話が全然違うのは分かりますよね。
まず、バーがデモリッションである為、殴り返しは成立します。
ダメージレースが不利でもリミットブレイクでマストガードを強います。
脇に仕掛けられた場合、ジ・エンドには返す手段はほとんどありません。
つまり
・グレード3のドライブチェックでトリガーを表にする!!
という一番、運ゲーらしい所に到達するまでの間に
すでに何割か決しているということになります。
後、ジ・エンドも乗ったら確実にスキル使える訳じゃないですしね。
ジ・エンドは勝てないのか?
それは秘密です。